頭痛・めまい・肩こりの意外な原因
三半規管の働きがカギを握っているかもしれません
こんにちは。新潟県上越市でパーソナルトレーニングジム「Personal Box」を運営している小山拓です。
今回は、頭痛・肩こり・めまいなどの不調に悩む方に向けて、意外と知られていない原因のひとつである「三半規管の機能低下」についてお話ししたいと思います。
日々の生活の中で、こういった不調を感じている方は多くいますが、根本的な原因に目を向けられているケースは少ないのが実情です。
特に「三半規管」という耳の奥にある器官が関係していることを知っている方は、あまり多くないかもしれません。
三半規管とは?
三半規管は、内耳にある平衡感覚を司る器官で、体の傾きや回転、加速度を感知する役割を持っています。私たちがまっすぐ立ったり、バランスよく歩いたりできるのは、この三半規管が常に正しい情報を脳に伝えてくれているからです。
しかし、この働きが鈍くなると「平衡感覚が乱れる」「体が緊張しやすくなる」「頭痛や肩こりが起こりやすくなる」といった不調につながります。
たとえば、三半規管の働きが弱まると、
立ち上がったときにふらつく 歩いていて人とすれ違うときに距離感が掴みにくい 目が疲れやすい 外出や人混みにいるとすぐに疲れる
こういったことが起こることがあります。
機能低下の背景にあるのは現代の生活習慣
現代の生活はスマートフォンやパソコン中心になっていて、どうしても頭の位置が一日中ほとんど変わらないという傾向があります。これは、三半規管にとっては“刺激のない”状態です。
頭や体をいろいろな方向に動かす機会が少ないと、三半規管の機能はどんどん低下してしまいます。その結果、身体は「少しの刺激」でも不安定になりやすく、慢性的な筋緊張、つまり肩こりや頭痛を引き起こしやすくなります。
つまり、原因は“使っていないこと”なのです。
改善するにはどうすればいいのか
三半規管の機能を回復させるには、日常の中で「動きの多様性」を取り戻すことが重要です。
特別な運動ではなくても、頭を上下左右に動かす、遠くを見たり近くを見たりする、体を回旋させる、片足立ちをする…といった簡単な動きでも効果があります。
私のジムでは、そういった「感覚器の機能」を高めるためのトレーニングを取り入れています。
たとえば、目線を移動させながら片足立ちを行うバランストレーニングや、視線と頭の動きを連動させたエクササイズなど、神経系を刺激する内容が中心です。
地味に見える運動でも、続けていくうちに「ふらつきが減った」「頭痛の頻度が減った」といった変化を感じる方が多くいらっしゃいます。
こんな方は一度チェックを
長時間のデスクワークで肩こりや目の疲れが慢性化している 最近、めまいやふらつきが気になる 姿勢が悪く、よく首や肩が張る 外出するとすぐに疲れるようになった
こういったお悩みをお持ちの方は、三半規管の働きが低下している可能性があります。
上越市内でお身体の不調に悩まれている方は、ぜひ一度ご相談ください。
表面的なマッサージやストレッチではなく、不調の根本にアプローチするトレーニングを通して、身体のバランスを整えていきましょう。